ラスベガスをぶっつぶせ

ラスベガスをぶっつぶせ(21)
★★★☆
監督:ロバート・ルケティック
出演:ジム・スタージェス, ケイト・ボスワース, ローレンス・フィッシュバーン, ケヴィン・スペイシー

MITの天才数学者軍団がラスベガスでカウンティングという技法を使って荒稼ぎするというお話。物語の結論としては「悪銭身につかず」という非常にわかりやすい教訓が導き出されています。
が、それ以外に、どんなに才能や知識があっても、良かれ悪かれ「経験」を何かしらしないと人間は成長できないのだ、という教訓も組み込まれていると思いました。さらに逆説的に言えば、主人公な才能や知識がなくても、経験をつんだ人間であれば、何かしら恵まれることがあるという話だったかと思います(「経験」の人間であるローレンス・フィッシュバーンと「才能」「知識」の人間であるケヴィン・スペイシーのラストの対比がそれを端的にあらわしているかと)。
ということで、カウンティングのシステムの説明の仕方が下手くそで雰囲気を味わうことしかできなかったり、ケイト・ボスワースと主人公の結ばれるシーンが突然出てきたりと問題点はいくつかあるものの、「才能」も「知識」もない人間にとってさわやかな気分になれる楽しい映画でした。終盤の展開も一ひねりあってとても良かったです。