今週の映画

僕らのミライへ逆回転:★★★
あれー、こんなハズでは。今年トップクラスで期待してた作品なのに・・・。スウェディッシュしたバージョンが思ったより笑えず前半はコメディとして機能しておらず、笑えないが故にスウェディッシュ版が見たくてゾロゾロと客が列を作るくだりに無理があるように見えてしまう。そしてラストのとってつけたようなハートウォーミングなオチ。そういうの嫌いなんだよ!そもそもファッツ・フォーラーをめぐる伝記映画はシリアスに撮ってるんだから、笑われちゃダメだろ。
フェイドアウトしていくキャラや伏線(特にミア・ファローダニー・グローバーの関係!)が多く、アイデア倒れの映画だと思いました。
『ゴースト・バスターズ』が尋常でなくフューチャーされているのはシガニー・ウィーバーのスケジュールが押さえられたからだと考えるのはうがった見方か(ありゃサービス出演だよな、むしろ)。


レッド・クリフ PartI:★★★★
ジョン・ウーにとっては『フェイス/オフ』以来の傑作ではないでしょうか!なにしろ三国志にまるで興味のない人生を送ってきた29歳の手に汗握らせるんですもの。銃はないけど槍と刀がビュンビュン飛びます。ハトも飛びます。アクションがキャラクターの性格を説明する殺陣はすばらしいと思いました。劉備の敗走から曹操の「帝国」への復讐の道立てを立てていくと言うストーリーラインは『スターウォーズ』っぽいですね。でもレッド・クリフ(赤壁)の戦いの直前で終わるのでお預け食った気分になります。柳生の村を襲撃した直後に終わる『柳生一族の陰謀』みたいな。白いハトの飛んでいく先にあるPartIIへの期待を含めての4★(実質は★★★☆)。
ところで時間の関係で今回吹き替え版で見たのですが、登場人物字幕が、そのキャラが出るたびに何度も出るのは字幕版でも同じなんでしょうか?日本版独自の三国志の説明フィルムといい異常に初心者に配慮した配給の仕方をしていると思いました。