最近の映画

映画に行くのが面倒に感じたらこれはかなりうつがひどくなっている証拠です、自分の場合。そんなわけで観た本数もごくわずか。

感染列島:★★☆
『252』に引き続いて、「これが日本映画大作の底辺だ」と思いたい駄作。とりあえずマスクとゴーグルは徹底しろよ、空気感染することがわかってるんだからさ。パンデミック→都市機能のマヒという点と点を結ぶ線であるところの過程がまるで描かれていません。それなのに病院は(多少ごたついてるとはいえ)それなりに機能しているし、飛行機で海外にも行けちゃうし、なんなのこの不徹底?そもそも感染の元の人物の行動がめちゃくちゃ。あんた(あえて伏せておくが)、その道の専門家なんだから自分が感染源から日本に行くことのリスクぐらいわかってるはずでしょ!あと藤竜也の突然の告白はギャグでしょ、もはや。鼻で笑っちゃったよ。

007/慰めの報酬:★★★
んー、意外に凡作。あるいは前作が良すぎたか。アクション監督がジェイソン・ボーンシリーズの人なので、あのシリーズの影響が露骨なのは当然として「ボーンの贖罪の旅」という『ボーン・スプリマシー』のストーリーラインまでジェイムズ・ボンドに当てはめてしまっちゃったのはどうかな、と思いました。前半は展開がメチャクチャフルスロットルなので今回のボンドガール(オルガ・キュリレンコ。そのまんま役名に使えそうな強い名前だ)とボンドの関係がわかりにくかったです。ボンドの「大人の余裕」みたいなものが全編を通して欠如していて、まだ「若く」「青い」感じ。今回を乗り越えていよいよ次回から本当の「大人」のボンドの物語が始まるのかもしれません。あ、あとアリシア・キーズは主題歌歌ってる場合じゃないでしょ。あんたならボンドガールなれるよ、『スモーキン・エース』での活躍見る限り。

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで:★★★
自分は他人とは違うのだという見果てぬ夢を見て自爆する話。私自身がそういうところがあって大学院進んで自爆して、現実に押しつぶされているので観ていて現在進行形でうつがひどくなっていきました。ケイト・ウィンスレットのパリへの逃亡願望もディカプリオの現実的な目も両方理解できるのでなおさら。理想をもっていたのに現実が追いついてきてとうとう目をそらせなくなってしまったケイト・ウィンスレットの死んだ目と平静を装うラストのやり取りはもはや恐怖。ホラーに分類される映画ではないかと。