アマルフィとライターズブロック

アマルフィ/女神の報酬:★★

文章を書きたいのに書けないというある種のスランプを英語ではライターズ・ブロック(Writer's block)と言います。以前もこの状況に陥ったのですが、その時の原因は『20世紀少年 第2章』のあまりのひどさに映画について語ることに拒否感が出てしまったからです。
で、現在またこのライターズ・ブロックに陥っています。原因は『アマルフィ/女神の報酬』のあまりのひどさ。そのひどさについてはここで改めて語る必要もないぐらいいたるところで指摘されているので改めて自分がこの場で語る必要はないかと思いますが、脚本も演出もひどくてもせめて編集やカメラマンといったプロの映画人の仕事に見るべきものはないかといいこと探ししたものの、プロの仕事が全くない代物でした。何しろ映画の最大の見せ場であるアマルフィの全景撮影(ヘリ投入)で被写体がブレるブレる。山本英夫っていつの間にか大作映画も任される撮影監督になってしまったけど、もう一度基本から勉強しなおした方がいいんじゃないでしょうか。あとブツ切り編集に何の意図も見いだせない。
脚本家のクレジットがないことが話題になってますが、これに似た状況を見た覚えがあるなと映画サイトをまわってたらそうだ!渡瀬の『ナイル』が確か劇中で脚本家のクレジットがなかったんだ、と思いだしました。いずれにせよ自分の名前が載って何のメリットがない映画というのが大作として公開されう現在の邦画の惨状に背筋が凍る思いでした。
あ、最後に、「そんなこた日本でやれよ!」