ちょっとのことでも凹むというお話

ワタクシ1979年生まれです。日本映画史的に言うと暗黒の80年代直前で、まだギリギリ邦高洋低だった時代。当時の主だった邦画を自分の好きなものも含めて並べてみましょうか、順番はメチャクチャですが。

プログラムピクチュアが終わりを迎える一方で東映セントラルのニューアクションが台頭。角川の大作路線がいよいよ映画界を跋扈する一方でインディーズの監督が目立ち始める。そしてアニメが興行的にも批評的にも無視できなくなってきた時代。それが1979年と言えるかもしれません。

こういった作品を中学生時代からコツコツ院生時代まで見てきたわけですが、常に作品と自分の関係は「自分より年上の人が作ったものが年下の自分に与えられる」というものでした。ところが年齢が28歳にもなってくると状況が変化してくるわけですな。つまり自分より年下のクリエーターが登場してくるわけです。特に漫画界はその傾向が強くて、3月発売のコミックスで言えば「みつどもえ」(4)「侵略!イカ娘」(1)の作者さんは自分よりずっと年下です。

以下自意識過剰がゆえですが、こういうときに尋常じゃない劣等感を感じて鬱になるんですな。28歳にもなって年下の作ったものを消費するしか能のないブタめ!と、自分を卑下してしまうわけですよ。

あるいは皆大好きシャマラン大先生(何か?)は28歳のときに『シックスセンス』の脚本を仕上げたわけですが、同じ28歳でお前の状況はどうだ!能無しのフリーターめ!と自分を追い込んでしまうわけです。

わずかでよい(広川太一郎口調で)、自信を頂戴。