燃えよ!ピンポン

燃えよ!ピンポン(Balls of Fury)
★★★
監督:ロバート・ベン・ガラント
出演:ダン・フォグラー, クリストファー・ウォーケン, マギーQ, ロバート・パトリック, ケリー・ヒロユキ・タガワ, ジェイソン・スコット・リー

「あのですね、悪の組織が運営している命がけの地下ピンポン大会があって、そこの首領がクリストファー・ウォーケンなんですよ、しかも中国人役で。そこにピンポンの達人が潜入捜査するという話。要は『燃えよドラゴン』のピンポン版というわけでして。てことでお金ください。25億円あれば十分です」
まぁ言う方も言う方だが、これでお金出すほうもお金出すほうだと思うよ。

殺人地下ピンポン、クリストファー・ウォーケンのフーマンチュー、マギーQ、手札はいいのがそろっているのに爆笑に結びつかないのは勢いで撮っちゃったからなのかな。とにかく小ネタとスカシ芸ばかりで大爆笑に結びつくポイントがなくて残念。とみにネタがネタだけにもっと面白くできただろうってのが正直なところ。脚本の練りこみ不足も指摘しとくべきで主人公のダン・フォグラーとマギーQがくっつくところなんてまるで伏線がなく「ハイ、時間が来たんで付き合ってください」という感じ。肝心のピンポンもラストのあれは反則じゃないの?
このネタに金だす剛毅なプロデューサー陣とケリー・ヒロユキ・タガワと、どんな仕事にも全力投球のウォーケンに敬意を表して3★。あとジェイソン・スコット・リーの生存を確認!というのは重要か。