インクレディブル・ハルク

インクレディブル・ハルク(Incredible Hulk)
★★★☆

監督:ルイ・レテリエ
出演:エドワード・ノートン, リヴ・タイラー, ティム・ロス, ウィリアム・ハート

前作はオイディプスコンプレックスを絡めた神話的な話にしようとして全体的にモタモタした作りでイマイチ乗れませんでしたが、今回はサクサク話が進んで面白かった!

オープニングのわずか5分もない映像で前作で30分ぐらいかけて説明していた「ハルクができるまで」をサクサク見せてしまう力技が凄い。「お前らもうこの辺のことはグダグダ説明しなくてもいいよな!?」て感じです。その後は「自分でコントロール出来ない未知の力のために理不尽な追跡を受けるヒーロー」という「ジェイソン・ボーンシリーズ」的な作りでテンポの良い追跡劇。そしてあっという間に変身。とにかくテンポが速い。さすが『トランスポーター』の監督。

アメリカに舞台が移ってからはメーサーが出たり(え、違うの?)、兄弟怪獣が出たり(え、これも違うの?)と『サンダ対ガイラ』のような怪獣映画となって、最後は二大怪獣の対決をもって大団円。次回作への含みを持たせてきれいに物語をたたんでいます。

車や人がポンポン飛んで、映像的にもテンポが良い作品でした。

あぁそうだ、最後に書き忘れていた。ミスター・ブルーを演じていたティム・ブレイク・ネルソン(『ゾンビーノ』で飼ってるゾンビを愛しちゃってるお隣さん)は注目株ですよ!ハルクに薬打つときの野放図な演技っぷりは明らかに監督のコントロールが効いてないでしょ(笑)。