ハムナプトラ３ 呪われた皇帝の秘宝

ハムナプトラ３　呪われた皇帝の秘宝（The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor ）
★★
監督：ロブ・コーエン
出演：ブレンダン・フレイザー, ジェット・リー, マリア・ベロ, ジョン・ハナー, ルーク・フォード, ミシェル・ヨー

前作も「見せ場」「見せ場」「見せ場」の畳み掛けで腹いっぱいのところにさらにステーキ出されるような作りでしたが、それでも「筋肉担当」「頭脳担当」「お調子担当」とキャラがそれぞれに立っていたので、キャラクターショーとして締まっていて楽しく見られました。

ところが今回はレイチェル・ワイズが降板して代わりに登板したのが知性を感じさせないマリア・ベロ（そもそもこの人イギリス人じゃないでしょ）。ブレンダン・フレイザーとの間の子供が筋肉も知性も担当しちゃってるんでキャラが被りまくりで、相対的に各キャラクターの面白さがつぶれてしまって、後に残ったのはＣＧ満載の空虚なアクション。ジェット・リーとミシェル・ヨーを起用しておいて二人のカンフーシーンがごくわずかというのも納得いかないし、何よりジェット・リーがカンフーも見せないでキングギドラ化って、あんた『ドラゴン：ブルース・リー物語』で何勉強したんだよ？＞ロブ・コーエン

the dragon emperorは明らかに秦の始皇帝がモデルと思われるも、万里の長城の描写含めて非常に大雑把でアメリカン。頭から尻尾までロブ・コーエンの頭のわるーい作品でした。