映画初め2009:バック・トゥ・ザ・フューチャー

毎年一月一日は年が明けて数時間後の真夜中から初日の出まで映画を見ることにしています。いわば映画初めです。2002年からの記録が残っているので少し書き出してみようと思います。

2002年:ガメラ2 レギオン襲来
(01年末公開の金子ゴジラの余波でDVDボックス買った流れで鑑賞)
2003年:ゴジラ(初代)
(前年が怪獣映画だったのでこの年は怪獣映画の原点に戻って鑑賞)
2004年:秋刀魚の味
(03年にBSで小津特集をやっていたので録画したものを鑑賞)
2005年:ジャイアントロボ 地球が静止する日Ⅰ〜Ⅶ
(前年から放送していた今川版『鉄人28号』にガッツリはまってたので、久々に今川汁濃厚のジャイアントロボを鑑賞)
2006年:クレージー作戦 くたばれ!無責任
(前年からLDでクレージーキャッツの作品を集めて鑑賞するのがマイブームだった。まさかその後すぐにDVDが出るとは・・・)
2007年:山の音
(前年が成瀬生誕百年でBSで特集放送をやっていたので録画した中から不幸度が低そうなものを選んで鑑賞したがやっぱりいつもの成瀬だった。いや、好きだけどさ)
2008年:直撃!地獄拳
(この直前に『直撃地獄拳・大逆転』を初めて見てひっくり返ったので、前作を久々に見たくなった次第。映画のトーンがまるで違っててビックリ。多分佐藤允が圧力弁になってんたんだろう。『〜大逆転』ではその弁もバカになってたが)

で、今年は昨年末にユニバーサルからリリースされたTVオンエア版日本語吹き替えのバック・トゥ・ザ・フューチャー三部作を一日かけて全部見ました。当初は映画版『子連れ狼』DVD-BOXを年末に買ったので久々に見ようかと思ってたのですが、年初にスプラッター時代劇の気分にはなれなかったので『BTTF』になった次第。

なんとなくですが、その年の最初に見た映画が、その一年のカラーを決めているような気がするのです(例えば06年はクレージー映画のようにハチャメチャな一年。07年は成瀬映画級の突然の不幸でどん底の一年。08年は70年代東映映画のような殺伐とした一年、と言った具合)。だから今年はなんとしても仕事決めたいし幸せな一年になってほしいので、最高のストーリーテリングで最高のハッピーエンドな映画を見て幸せな気分になりたかったわけです。若山富三郎版『子連れ狼』なんて年初に見たら多分その年は絶対冥府魔道一直線の(スキーは出ないが)厄い年になるに違いないのです。

久々に聴いた三ツ矢雄二×穂積隆信のやりとりはもはや職人芸と言えるレベルで耳福とはこのこと。多分原語よりいいぞ!(青野ドクも狂人度合いが捨てがたいが)玄田ビフも時に憎たらしく、時にコミカルで、やはりビフは玄田哲章だよなー、とひとりごちました。自分がTVで放送される映画を意識してみるようになったきっかけは実はこのシリーズの2作目(on日曜洋画劇場introducing淀川長治)だったりするので、今年は原点回帰の一年になるのかもしれません。

ともあれ今年も良い映画にめぐり合えることを。そして仕事が決まりますように。