続編2本

最近は毎日映画館に通ってます。そんなことより仕事が早く決まってくれた方がいいんですが。


レッドクリフ Part.Ⅱ:★★★☆
前作のラストのテンションの高さから、今作はオープニングから怒涛の展開になることを期待したのですが、飛んでった鳩が止まった先は蹴鞠に夢中の軍人たちを見張る男装の女スパイと、一気にテンションが下がります。ここから最後の赤壁の戦いに至るまでが長い。インターナショナル版の3時間編集の方がよかったんじゃないかと思いました。敵と仲良くなってしまうが戦場で再開してしまう運命の皮肉!という尚香のエピソードはジョン・ウー的で泣かせます。孔明周瑜の知恵比べは面白いものの、曹操の側が頭の悪い色ボケの大将という感じで、敵として重みがありません。劉備に至っては花がない。ラスト「最高の友を得た。それが今後的になろうとも」というところがこの映画の一番言いたいところでしょうか。


クローズZEROⅡ:★★★
前作は本当に面白かった。最近の三池作品では間違いなくベストワークと言えるものでした。その面白さの根っこには不良の戦国絵巻的な物語の組み立てもありますが、ヤクザ社会と不良たちの間を行き来するやべきょうすけのキャラクターの面白さにかなり重点があったんだな、と今作を見て痛感しました。前作はこのキャラクターが物語の全体をひとつにまとめあげていましたが、今回はこのキャラクターが弱いので、話が散漫になってしまった印象。鳳仙という対立項があるのに、スズランは内部分裂をしたまんまで、前作の戦いはなんだったの、という感じで前半がだらだら続いてしまいます。せっかく前作で鈴蘭を統一したのにリンダマンとグズグズ争っていて、主人公の大将としての器が小さく見えてしまいました。アクションの組み立ても前作のような雨を使ったビジュアルの面白さがなく、殴り合っているだけで単調。しかもクライマックスを校内というせまい空間に限定してしまったので映像のスケールが小さくなってしまった。