DVDがでちゃうよ!

映画の感想がアップされないのは全てDQ9のせいなのです!アイマスDSが出たので事態はさらに深刻に!そんなこんなでほったらかしにしてたらもうDVDが出ちゃうというニュースが出た3本の紹介。


ノウイング:★★★☆
予告は見せ場を見せ過ぎで興を殺ぐ。予告作った人は反省するように。それでも飛行機墜落からのワンショットのシークエンスは魔法のよう。
911を純粋に娯楽映画を「さらに面白くさせる」ためのガジェットとして使ってしまったことにショックを受ける。これまでも911に言及した映画は多々あったけど、こういう使われ方をしたのは初めてなのでは?
必然と偶然のせめぎ合い、そして予定説的なラストと、キリスト教がバックボーンにある映画で、アメリカ人(とキリスト教徒)のための映画だったかと。前半の数字のミステリーが後半何の意味もなさないあたりがバカSF。ニコラス・ケイジのバカマインドとアレックス・プロヤスのSFマインドが引っ張り合って墜落したのがちょうどこの映画だったのではないだろうか。


ウィッチマウンテン 地図から消された山:★★★
映画の内容はともかくアナソフィア・ロブの魅力で持つ映画。この子に「犬の世話はお願い」とか「あなたはいい人よ」とか言われたらそりゃあ世のお兄さん方は降参でしょう。
話自体は良くも悪くもディズニー映画。そんな実験自分の星でやらんかい!とかウィッチマウンテンが全然謎の場所じゃないとか突っ込みどころ多し。でも頭は悪いが腕っ節だけはまかせておけな元暴れん坊のタクシードライバーが子供たちのために一肌脱ぐというプロットは『トラック野郎』を換骨奪胎したみたいで好き(そーいえば『トラック野郎』にも宇宙人が出る回があったが)。


3時10分、決断のとき:★★★☆
男であるということは信念を貫くことであるという話で、マイケル・マンが監督だよ、と言っても信じちゃうかも(でもマンならもっとガンアクションにこだわるよね)。
父親としての尊厳のために闘う男と、自分だけを信じて戦う男の本来交わるはずのない運命が、最後の一瞬だけ「男であるための信念」という部分で交差しわかりあえた瞬間が美しく、そしてわかりあえたからこそ哀しい。人間の性善説を信じるか信じないか、それをめぐる戦いでもある内容で、『ダークナイト』の直前にこの映画にクリスチャン・ベイルが出ていたというのは面白い偶然。