2009年度ベストテン

毎年恒例のベストテン。09年は111本劇場で鑑賞。旧作はベストテンに入れません(これやっちゃうと夏に見た成瀬特集がほとんどを占めてしまうので)。今年はフリーパス作った時期のおかげでいつもより若干多めにみられたものの、ベストテン作れないぐらい不作だったという印象(まぁ去年も下のほうは無理やりだったが)。『ディア・ドクター』『チェイサー』『マイマイ新子と千年の魔法』あたりを劇場で見られたらまた違ってきたんでしょう。

1:ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
2:チェンジリング
3:グラン・トリノ
4:フロスト×ニクソン
5:マダガスカル
6:サマーウォーズ
7:スター・トレック
8:ハゲタカ
9:(該当作なし)
10:(該当作なし)

沈まぬ太陽』はスクリーンサイズが映画の内容に相応しくないビスタサイズであること。リールが一本抜けてんじゃないか?と疑問を抱く、恩地のアフリカ流刑から飛行機事故までの間のエピソードの欠落。役者の層の薄さと誤算(加藤剛は老獪な政治家をやるには誠実すぎた)などから、力作であることは認めた上で、ベストテンにはあえて入れませんでした。

ともあれ、今年は『エヴァ』とイーストウッドの年だったな、と。特にエヴァは本来自分の世代にとってのガンダムとなるべきだったものがアンノが病んだばかりに鬼子になってしまったTVシリーズの悪夢を払しょくするカタルシスを持った傑作で大満足。
イーストウッドには1年に2本ぐらいのペースでガンガン撮ってほしい。何しろ時間がないので。『インヴィクタス』の次はホラーものらしいけど、スピルバーグばりの早撮りでよろしく!