映画

しあわせの隠れ場所/プリンセスと魔法のキス/ハート・ロッカー

アカデミー賞絡みを3本立て続けに鑑賞しあわせの隠れ場所:★★★ 「実話の映画化」というのは実は非常に難しいものなのだな、と思い廻った作品。「ホームレス同然だった黒人少年の後見人なって、その少年がNFLの選手になる」という話自体は非常に感動的な…

コララインとボタンの魔女/パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

コララインとボタンの魔女(3D吹替):★★★☆ 「目は心の窓」といいますが、その窓たる目をボタンで綴じて、自分の世界に子供たちを閉じ込めようとする魔女と、それに立ち向かう女の子の話であります。おいしい食事ややさしく見える家族の姿で子供たちを誘惑…

『涼宮ハルヒの消失』はオタクであるあなたと私のための物語

(本編のネタバレを含んでいますので未見者は要注意) 涼宮ハルヒと一緒にいると未来人や宇宙生命体や超能力者の仲間と一緒にとんでもないトラブルに巻き込まれる。広大な砂漠にワープさせられたり同級生に殺されかけたり、いつまでも終わらない夏休みを繰り…

インビクタス/(500)日のサマー

インビクタス/負けざる者たち:★★★☆ 『ミスティック・リバー』以来剛速球を投げ続けてきたイーストウッドのグリップが緩んだ瞬間を見たような気分。 オープニング、サッカーをプレーする黒人たちとラグビーをプレーするアフリカーナ(白人)たち。それを分断…

ゴールデン・スランバー/ラブリー・ボーン/涼宮ハルヒの消失

ゴールデン・スランバー:★★★ 主人公たちは自分と同じ年(30歳!)なので、同じ時代を共有しているはずなのだけど、共通項がまるでない。描かれるのは70年代末から80年代バブルごろのホイチョイ的な学生生活。10年前って言ったら2000年だぞ!ビートルズ聞い…

全然パラノーマルじゃないパラノーマル・アクティビティ

例えばこれが本当にあったドキュメタリーフィルムであれば、怖いと感じるのかもしれなのだけど、作りものだということが『4thカインド』以上にわかってしまっているので、もうとにかくしらじらしい印象しか受けないのですね。おこってる現象が作りもののアク…

サロゲート/Dr.パルナサスの鏡/脱獄王

サロゲート:★★ この映画には愛がない。いや、作り手の創作物に対する愛情が欠けているという意味じゃないですよ。もっと根本的に物語から「愛情」の問題が欠けている、と言いたいわけです。劇中ブルースウィリスが女弁護士(のサロゲート)に対して「中身は…

キャピタリズム/かいじゅうたちのいるところ

キャピタリズム マネーは踊る:★★★ 『シッコ』に引き続いてマイケル・ムーアは「恐怖のプロパガンダ」に後半時間を割いて言及しています。今回は「恐怖のプロパガンダ」によりAIG他の金融機関への支援が強行された、という流れです。が、この作品自体が恐怖…

2009年度ベストテン

毎年恒例のベストテン。09年は111本劇場で鑑賞。旧作はベストテンに入れません(これやっちゃうと夏に見た成瀬特集がほとんどを占めてしまうので)。今年はフリーパス作った時期のおかげでいつもより若干多めにみられたものの、ベストテン作れないぐらい不作…

ジュリー&ジュリア

ジュリー&ジュリア(Julie&Julia):★★★ 監督:ノーラ・エフロン 出演:メリル・ストリープ, エイミー・アダムズ, スタンリー・トゥイッチシャンテシネで鑑賞したので、逃れようなく『(500)日のサマー』の予告を見せられたんだけどもはや拷問。涙が止…

映画初め2010:ワンピース STRONG WORLD

毎年恒例の映画初め。今年は年明け早々告白して玉砕したので、家でのDVD鑑賞はせず。劇場で3日に映画初め。で、何を見たかというと...ワンピース STRONG WORLD:★★☆ 監督:境宗久 製作総指揮&原作:尾田栄一郎 脚本: 上坂浩彦 原作は1巻しか読んだこ…

年末の映画

私生活がドタバタしてたんで相変わらず星とりばかりですが、少しずつ近日中に前の状況に戻します。母なる証明:★★★☆ 母の愛の業の深さを描いていると評判ですが、何しろお国が韓国なので結局「ファビョーン」で「ケンチャナヨ!」な展開だったな、という印象…

4thカインドについて語る

他に語るべき映画はたくさんあるのだけど、頭の中がごちゃごちゃしちゃってるので(大部分は日本映画の暗い未来を考えるものなのだけど)、とりあえず昨日見た「4thカインド」の話をします。これはあれですな、稲川素子事務所の仕事をわざわざハリウッド…

フリーパスで何本見られるかな?4

そんことよりもあぁ森繫が!僕の初恋をキミに捧ぐ:★★☆ スペル:★★★ 笑う警官:★☆ ゼロの焦点:★★☆

フリーパスで何本見られるかな?3

仕事の関係で今週は2本しか見られず。2年で転職してやる!沈まぬ太陽:★★★★ パイレーツ・ロック:★★★☆

フリーパスで何本見られるかな?2

さすがに一日4本立て続けにみると翌日は見られないものですね。これが歳をとるということか・・・(浅草東宝のオールナイトなんか平気だったのに)君が僕を見つけた日:★★★ あなたは私の婿になる:★★★ カイジ:★★★☆ This Is It:★★☆ ワイルドスピードMAX…

フリーパスで何本見られるかな?1

TOHOシネマズでは見た作品の上映時間に応じてマイルがたまり、6000ポイントで一カ月のフリーパスが手に入ります。24日にパスを交換したので、これから1ヶ月で何本見られるか挑戦です。今週は 私の中のあなた:★★★☆ ファイナル・デッド・サーキッ…

洋画3本ノック

邦画の話(『20世紀少年』『Ballad』『カムイ外伝』『しんぼる』のことだよ!)をすると精神衛生によろしくないのでもう少し棚上げ。サブウェイ123/激突:★★★ 人間歳をとると残りの人生、何ができるかを考えるもんだと思うんですな。例えばイーストウッ…

96時間

96時間(Taken):★★★★監督:ピエール・モレル 製作&脚本(多分紙ピラ一枚):リュック・ベッソン 脚本:ロバート・マーク・ケイメン「えぇ〜お客様がご乗車の列車はミレニアムフィルム発、銀座シネパトス行きです。アメリカ劇場公開駅は通過いたしますの…

8月はがっかりの国

8月に見た新作映画は『サマーウォーズ』と『96時間』以外は期待はずれの作品ばかり。 G.I.ジョー:★★☆ ビックリするぐらい中身のない映画。あえてメッセージ性を探そうとすれば「さぁ!家に帰ってG.I.ジョーのフィギュアを両親にねだるんだ」という商人気質…

DVDがでちゃうよ!

映画の感想がアップされないのは全てDQ9のせいなのです!アイマスDSが出たので事態はさらに深刻に!そんなこんなでほったらかしにしてたらもうDVDが出ちゃうというニュースが出た3本の紹介。 ノウイング:★★★☆ 予告は見せ場を見せ過ぎで興を殺ぐ。…

サマーウォーズ

サマーウォーズ:★★★★監督&原案:細田守 脚本:奥寺佐渡子『デジモン ぼくらのウォーゲーム』との相似性については省略。細田監督の『時をかける少女』との関連性に関しても割愛。各所で指摘されているので今更公開から1カ月もたっていうことではないから。…

アマルフィとライターズブロック

アマルフィ/女神の報酬:★★文章を書きたいのに書けないというある種のスランプを英語ではライターズ・ブロック(Writer's block)と言います。以前もこの状況に陥ったのですが、その時の原因は『20世紀少年 第2章』のあまりのひどさに映画について語ることに…

最近のガッカリなニュース

邦題『ATOM-アトム-』(Astro Boy)の音楽担当がジョン・オットマンになったそうな。わかってないなー。一番つまらん選択だと思うぞ(あ、『ドラエボン』のブライアン・タイラーよりはマシか)。『スーパーマン・リターンズ』はジョン・ウィリアムに気を遣い…

6月の邦画

ハゲタカ:★★★★ 『ルーキーズ』みたいなお子様脳向けの映画モドキ映画に大人の客が押し寄せて、こういう大人向けの社会派の作品に大人の客が見向きもしないというのは日本にとって不幸だ。完全にTVシリーズからの続きではあるが、そもそもドラマ版が映画を…

6月の洋画

レスラー:★★★ 世の中がプロレスに愛着を持たず、大人げないものとして扱うムードになった時代に物心ついた人間なので、その期待とは裏腹に肩透かしを食らった気分になりました。基本的には『ロッキー・ザ・ファイナル』と同じ話なのだと思います(役者と役…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破:★★★★★総監督&脚本:庵野秀明 監督:摩砂雪, 鶴巻和哉 期待を大いに上回る大傑作である。間違いなく今年のベストワンである。上映早々「スタジオカラー」のロゴで庵野は「帰ってきた」と観客にキューを出している。『トップを…

5月の残りの作品

『チェイサー』がみられず無念。デュプリシティ スパイはスパイに嘘をつく:★★☆ 『フィクサー』のトニー・ギルロイの新作なので当然期待値は高くなるわけですが・・・、うーん。オープニングのポール・ジアマッティとトム・ウィルキンソンの超スローの雨の中…

邦画2本

クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国:★★☆ 監督が本郷監督からしぎのあきらにバトンタッチ。本郷監督で続ければまた以前の調子に戻ったのに、と残念。とはいえ、しぎの監督はTVシリーズの初期から絵コンテ担当だそうなので少なからず期待はして…

オスカー監督作品2本

バーン・アフター・リーディング:★★★☆ 『ノーカントリー』は乗れませんでしたが、今回はOKです!やっぱり『ファーゴ』みたいにとんでもない惨事が何気なくとられたトボけた感じの映画の方がコーエン兄弟は面白い。明るい惨劇とでもいいましょうか。ジョー…